赤ちゃんが生まれました
2023/10/08
おはようございます。助産師の小柴です。
先ほど赤ちゃんがお家でうまれました。
2時間ほどの経過のチェックと片付けが終わって、うっすら朝日を見ながら帰ってきました。
ママさんに電話で呼ばれたのが、昨日の夜の10時20分頃で、おうちに着いたのが45分位。
それから点滴の準備をしたりだとかあーだこうだ必要な処置をしているうちに、あっという間に1時間が過ぎ、気がついたら、なんだか陣痛が遠のいている。
うーん、これはもしかしてちょっと早く来すぎたかもなどなど心配しつつ、一旦近所のコンビニまで行ってこようかな?
休んでこようかななどと思ったけど、本人がいてほしいと言う事だったので、
おまけに、昼間寝ていたので眠くもないと言っていたので、真夜中、階段の上り下りを夫と2人でしてもらった。
その階段は狭くて、暗くて、なかなかお産を進めるにはいい感じのスペースだった。
2回位休みながら上がったり下がったりしているうちに彼女は座り込み、そしてそのままあれよあれよと言う間に破水。
1時9分に破水して、赤ちゃんが生まれたのは1時22分。
お布団の上で横向きになって、専門用語で言うと、シムス位になって産んだ。
末期かなりお腹が大きかったので、彼女の骨盤からはちょっと大きそうだなとかなり心配しながら見ていたが、
お産が終わってみたら、羊水の多いお産だった。
出血はトータル100ちょっとで一気に進んだ割に出血も少なく安産だった。
実は、生まれそうで、生まれない、そんな日々を2週間ほど過ごしていた。
内診所見はいいのにお産にならない。
お産にならないなぜなぜと?でいっぱい。
彼女は上2人をウチの助産院で産んで、3人目は自宅で産みたいと言っていた。
私自身も自宅で産んだことがあるので、自宅の良いところも悪いところもそこそこ知っている。
このなかなか生まれそうで、生まれないと言う原因の1つには彼女が3人目のお産だから。
経産婦さんでも2人目と3人目は違う。
3人目となると、子供が2人と夫と3人分の細々としたあれやこれやがあり、部屋の中を片付けるのでさえ大変だ。
新月も過ぎてしまったし、このままダラダラ過ごしたらきっと長引いてしまう予感がした。
昨日は私は県庁へ助産師会の要望書を出しに行く日だったので、私のいない間、仲間の助産師に来てもらい、彼女のケアをお願いした。
赤ちゃんが生まれたわけではないが、助産院での産前デイケア入院を勧めたのだ。
何もしない時間
何をしても良い時間を本人に差し上げて、
ちょっとゆっくり寝てもらうのが
お産の時に力もついていいんじゃないかと
なんとなく感じたからだ。
午前中は生姜湿布を受け、
午後は喋って昼寝をし、
玄米ご飯とトマトの煮込んだスープを食べ満足して家に帰っていた。
私はもし明日生まれなかったら、デイケアの人と妊婦健診と2つだなぁ、
準備をしなくちゃいけないかなと思いつつも
午前中暑い中出かけたので、
なんだかちょっとだるくてダラダラとビデオ見たりお風呂に入ったりした。
そして無性に縫い物がしたくなって、麻の腰紐23本塗って、布団の中に潜り込み、研修会のビデオを耳で聴きながらトロトロと寝ていたところに彼女からの電話があった。
3人目のご出産となると、上の子達もいて、なかなかゆっくりもできないかもしれないが、
しっかり身体を休めて、今だけではないこれから先も続いていく育児に備えて
身体を整えつつ赤ちゃんとの時間をゆっくり過ごしてほしいと思う。
疲れた時は、頑張り過ぎず、周りに頼って大丈夫!
産後のケアや助産院でのごはんなど、いつでも待っていますよ。
ご出産おめでとうございます。