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お産

2020/03/06


#20200107
おはようございます。助産師のコシバです。

「面白い実験がありまして、母親にわざとストレスを与え、そのストレスを与えた場面については子供に見せないのですが、ストレスを受け取って心拍数が上がってる母親と子供が会うとなんと子供の心拍数が一緒に上がっていくのです。」

これすごいよくわかります。
お産の時に、イライラしている人とか、
心配性の人とかいるとなかなか進まないということがよくあります。
人がいすぎると進まないと言うのもよくあります。
ときには1人にしてあげるとお産が一気に進むと言うこともよくあります。

誰がそのオーラを発しているのかを察知して
そこの交通整理をする事はことも助産師の仕事1つだと思っています。
やっぱりこの心理的安全性とでも言うんでしょうか
1
人が良い人とそうでない人の見極めとか
その人にとって安心して安心できる人は誰なのかとか
医療者側にもこれは言えることでして、
イライラしているスタッフがそばにいたり、
あとどれぐらいと聞いてくる
連呼されるとお産の流れというかそういうものが一気に変わっていく
と言うことがよくあります。
大きな音を立てたり声を出したりしないと言うだけでも、
オキシトシンの力を借りることが出来たりします。

先日も、当直バイト先で

5人目と言うママさんがもう5センチ開いてるんだけど
どうしてもそれ以上陣痛が来なかったりで進まなくて
多くの病院だったら促進剤でお産を進ませてしまうというところを
自然分娩の病院だったので
まぁ一晩泊まってもらってと言う形で
申し送りを受けました。
パパさんは上の子たちの面倒を見る人がいないと言うことで
帰っていかれご本人1人残ってのお産となりました。

本人
緊張感たっぷりで早く産んで帰りたいと言う心が見え隠れしたのですが
焦ってもしょうがないし
普段家事で追われている分ゆっくり寝たら?
テレビでも見ちゃえば!
などなど心音をチェックした後は
そーっとお部屋を覗きに行くだけでした。
覗きに行った時はなんだか寝ている様子だったので
声も掛けずまた扉を閉めて何度か見守りでした。
日付が変わる頃ナースコールで急に腰に来たとあり
部屋から分娩室まで1番近いお部屋で何とか移動。
その後30分後に4キロ近くの大きな赤ちゃんが生まれてきました。
本人は帰りたかったと言う事ですが、
それを返さなかった先生は本当に偉い())

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