助産師のひとりごと
2019/05/10
助産師のコシバデス。
今日も着想で横に広がり、内省で深掘りしております。
「人事を尽くして天命を待つ」
まさしくお産は、コレなのです。
誰が産もうと、何処で産もうと
兎に角準備が大切で、
頼る人の準備
身体の準備
心の準備
物の準備と様々な準備を進めて行くのですが、ゆとりを持つことが出来にくい人が多いかな。
妊娠すれば、当然負荷がかかっている状態なので(循環血液量が増えるので浮腫み易くなるなどの心臓や腎臓の負担、赤ちゃんの遺伝子の半分はパートナーの物なので、妊娠を維持する為に免疫力を落としている為ウイルスにかかりやすい )
身体を休める事が大切です。特に働いている方は。あちこち出かけないとか。今は、風疹も流行っているし。
今日は、女医さんが妊娠中のデイケアハーフに来ました。(月に一度)
彼女は、毎週水曜日に休みを取っていて、今は、9時〜5時で勤務しながら、お二人の子育て中。パートナーも医師で、ワンオペ育児に奮闘しています。
「どうですか?」
「もうダメ」
「何が?」
「髪が(抜ける!)」
「それ目の使い過ぎ。産後オッパイ出始めるともっと抜けるよ〜。今日も頭皮硬いし。」
「仙腸関節の辺りもいた〜い!」
という事で、セサミオイルによる頭皮のマッサージの後
腰湯、シャンプー、足踏みマッサージと、玄米ご飯、里芋と小松菜の味噌汁、アラメの煮物、里芋とヒジキ入りコロッケ、マコモダケの天ぷら、錦糸ゴボウの煮物、切り干し大根煮物、カボチャのスープナドナド食べて、仮眠してサラシを巻いて帰りました。
途中、同じ職場の助産師が、39歳で病院に着いて1時間でツルッと産んだ事に話題が盛り上がり、
「まあでも経産婦と言えども着いて1時間というのはあんまり無いよね。しかも入院時は、4センチだったし。」
「やっぱ、ちゃんと定期的にケア受けに来てたもん。特に産休入ってから。小まめに。」
(ちゃんとコントロールしていて、エライ!)
そして産後ヘルパーの話となり、
「以前住んでいた松本市は、産後ヘルパーを1時間当たり800円くらいで頼む事が出来て良かったけど、今住んでいるところでは無い」とか、
「近隣のS市では、産前も25回使えるから、そこに住んでいる妊婦さんには、うちと登録してもらってご飯作るのメインでしてるよ。」とか、
「申請により産後一泊6000円と消費税で7日間まで泊まれる市も有るんだけど助産院は、医師がいないからダメって言うんだよねー。」とか、
「この間上野千鶴子先生の講演会でね、寝たきり、オムツ垂れ流し、食事全介助って、要介護5のレベルで、コレ新生児も同じ!なのに保険使えない。お産も育児もしたことの無いおっさん達を選んでいるのは、私達。ちゃあんと選挙に行かないと。」とか
「でも、(老人に)数で負けるよ。」
「私前から、未成年の子を持つ母は、子供の分まで投票出来たら良いのにって思っていたんだよねー。妊婦になったら更に一票!」とか
ナドナド話盛り上がって、朝家族を送り出した後、ご飯の仕込みやら、好きで得意でたけているケアやら、勉強会やら、月に一度の会議やらの後、更に夕飯作って(つまり今日は3食作りました。)今日もバタバタだったけど、自分のコントロール出来る仕事があって幸せかも。