人生の節目に断捨離
おはようございます。キミツナカノ助産院助産師のコシバです。
最近またいろいろ溜まってきたので、断捨離しようと週に1回お手伝いの人に頼みながら進めています。その中で昔ある通信に書いたものが出てきたので、それを見ながら再度書いたもので物です。
10年位前でしょうか近くの実家にお線香行くようになったのです。
それは倫理法人会にいた時期に、
先祖を敬うと言う教えがあり、
それを実践し始めたからなのですが
実家のあまりにもゴミ屋敷状態に
死んだ人より生きてる人が先だなと思い、
墓参りよりも両親の定期的なシーツ交換を始めました。
初めは1人でやっていましたが、
これがなかなか重労働で
ときには県外に住む妹を巻き込んだり、
息子たちを巻き込んだり、
夫を巻き込んだりしました。
そしてそれがいつしか掃除
片付け、
家の傷んだ床直しなどなど
リフォームにまで発展し、
数年コツコツ続けました。
通ってるうちに、
両親の白内障の手術のサポートや
夫や息子や妹夫婦、姪っ子たちも、
巻き込んでの実家の修理や
バリアフリーのリフォームをしました。
両親は、家で死にたいと言うので、
そうか、しょうがないなぁと
家で死んだときに死亡診断書を書いてくれそうなドクター探しも始めました。
自分の仕事も諦めず、
親の介護をするために
生前贈与で土地でももらって落ち着ける場を作ろうかなと、
一つ一つ邁進する日々でした。
でも年金だけでは暮らせなーい。
田んぼも畑も来年から辞めたー。
でもご先祖様の土地は、守ってね。
腰も膝も痛い。
もったいないから捨てたくない。
家も墓も守って欲しい。
寺や親戚付き合いもよろしく。
兄弟仲良く遺産分けしてね。
と言うあまりにも膨大な希望に私も少々疲れました。
ある時、台所で散乱するゴミを片つけていました。
父は、お茶を飲みながら私の行動を見ていて
いちいちそれは、捨てる前に〇〇を確認したか?とか、
それは、まだ使うなどなどいつものやり取りが始まりました。
要求ばかりの父に対してあまりに腹が立って、
私は堪忍袋のおが切れました。
普段なるべく感情を爆発させないように
なるべく理性的に考えなければならないと思っていた私でしたが、
だんだんと
そして、本当に最初は小さなろうそくの火🕯️だったと思うのですが、
それがいつの間にか倒れて燃え移って大火事🔥になるように
今まであったことを半分叫びながら、
いつしか泣きながら、
今までの鬱憤
特に父の母に対する暴言に対して文句を言いました。
田舎ですからジェンダーバリバリです。
(私は小さい時からその田舎ならではのジェンダーバリバリが嫌いでした。教えてもらったわけではないのに、とにかく嫌な気分腹が立つ気分がたくさんあって、早く家を出ようというのをなんとなく考えていました。)
そして「本当に母にありがたいと思っているなら
ちゃんと言葉にして。
母が元気なうちにボケないうちに
ボケきらないうちに
両手をついてちゃんと謝って。
女はひどい仕打ちは絶対に忘れない。
母は深く傷ついている事」
などなどです。
耳の遠い父に向かって、
しかも感情のままちょっと早口で怒鳴ってしまったので、
どれだけ父が聞き取れたかはわかりません。
でも初めて見る娘の取り乱した姿に
聞こえないながらもびっくりしながら、
聞いていてくれたように思いました。
最後は叫びながら
大声で泣いていたら
母が慌てて裏の畑から戻ってきました。
私は母にしがみついて、
さらにワンワン泣きました。
母にしがみついて泣くなんて覚えている限りで初めてでした。
母は、「わかっているから言うんじゃない。泣くんじゃない。」と言うのです。
いつも母は耐えてきたから、
ありのままの私を受け止めてくれないのです。
自分が辛いから受け止められないのです。
けれど、
私は
「泣くんじゃないって言わないで。」
「本当によくやってるって言って。」
と、これまたワンワン泣きながら訴えました。
そうすると母は
「わかった。わかった。お前は本当によくやっている」
と言ってくれました。
そうしたらずっと伝えたいと思っていた言葉がようやく出ました。
それは娘として
助産師として
ずっと伝えたいと思ってきた言葉です。
「お母ちゃん、私を産んでくれてありがとう」
その言葉を言ったら、
不思議な事に波が引く様に感情が穏やかになり、
「もう帰る」
とだけ告げて実家を後にしました。
30分の自宅への歩きながらの帰り道
頭がずっと痛かったけど、
気持ちがすっきりして
言うだけ言ったら、
もういつ、両親が死んでもいいな
と思えて
やるだけやったらと思えて、
これって断捨離と掃除をしたから
詰まっているものが流れたんだなと思えて。
私は母の代わりにこれを父に伝えるために生まれてきたのかも?
と思えて、
私って偉いと思えて。
断捨利の本当の効果を実感しました。
お掃除、整理整頓の時間は、
他人の力を借りてでも
お金の力を借りてでも、
しっかりすると運が開けていくような気がします。
お勧めします。