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小さな介護日記

2023/07/28

今日の歩数は、約1万歩になった。

私の実家には年老いた両親が、2人で暮らしている。

ヘルパーさん達の手を借りながら、デイサービスに時に通いながら2人で何とかやっている。母は少し痴呆が進んできているが、体は元気だ。

その昔、中学校時代県大会まで出たというのが彼女の誇りでもあり自信につながっている。

今日は、とっぷりとヒガクレかかった夜7時半ごろに突然母が我が家にやってきた。実家から我が家まで歩いて20分ぐらい、車だと5分位の距離にある。

何事かと思うと

『電気がつかなくなった。』

『真っ黒だ』と言うのだ。

『なんとか直してほしい』と。

いつもは夜おそくにしか帰ってこない夫がその日、珍しく自宅で仕事をしていたこともあって、私たちは早めの夕食を済ませ、缶ビールを半分ずつ飲みながらテレビを見ていた。

一茂さんと良純さんとちさこさんがたわいのない雑談をするテレビを見ながらへらへら笑っていたところに、突然母がやってきたのだ。

本当にびっくりした。

そもそもビールは飲んでしまったし、実家に行こうにも車は息子がバレーボールの練習に乗って行ってしまってない。

そこで歩いて実家に行くほかなかった。母はこの道を必死になってかけてきたと言っていた。帰りは心なしか疲れているのかゆっくりとした足取りだった。行くついでにホットクックで作った鯛のあらだきを持ち、家の冷蔵庫にストックしてあった、玉ねぎや大根やニンジンやピーマンやナスやら、いろんな野菜をちょっとずつ詰め込んで、かぼちゃも半分、ゴボウも2本

詰め込んで母と夜道を歩いた。

信号機が点滅し出すと急いで渡ろうとしたり、

横断歩道まで行かずに反対側に渡ろうとしたり、

細い歩道のない道を白線の上を歩いたりと

一緒に歩いていてヒヤヒヤしたが歳を取るとはこういうことなのだとも思った。

暗くなり始めた道をとぼとぼと歩く。

時おり、『母がこんな暗い夜1人じゃ歩けない。』

とか『悪いね。』

とか言っているのだが、

そもそもなぜ私の家に来たのかを忘れてしまっている。

それでも私は共に歩き

へー。

ふーん。

そうなんだー。

と聞きながら

相槌を打ちながら歩いた。

もしかしたらこんな風に歩くのはこれで最後かもしれないしなどとも思った。実家に着いてみると電気はついておりついていないのは寝室の所の電気だけだった。

昔ながらの家なので、天井のところに60センチおき位に桟があり、その間に円形の蛍光灯をつけて、そのスイッチを紐で引っ張るタイプのため、ぐらぐらと安定しないためスイッチがつかないようだったので事なきを得た。夫が応急処置的に米袋をかませ後日、本格的に直しに行く予定となった。

普段兄弟3人それぞれ適当に役割分担があり、今私は第一線のところは退いているが、災害の時とか今日みたいなイレギュラーなことがあった時は、大体我が家対応する。というか夫が対応するのだ。

介護は長いと言うけれど、

1人位ゆとりが、ないとなかなかどうして大変だなぁと思った。もし、妹が、いなかったらと思うとゾッとする。母に3人産んでおいてくれてありがとうという気持ちだ。子育ては、大変な長さだか、ある意味投資と似ているのかも。

振り返って私には3人の息子達がいるが、頼りにしていいのだろうか?出来るのだろうか?

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